木魚歳時記 第3775話

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(四)初め最澄や空海が山林に求めて開いた道場も人の集まるにつれて追々と都会化し、俗界以上の俗界は終に闘諍(とうじょう)の山とさえなり果てた事はすでに記した。
 それ故、その後、大小の求道者たちは伝教、弘法の両大師が最初に山を開いたと同じ志を抱いて、人煙(じんえん)と塵埃(じんあい)から遠い山林を求めて播磨の書写山(しょしゃざん)や紀州の那智山などに道場を求めた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)467

       プレバトの夏井いつきや野火走る

「ボクの細道]好きな俳句(1526) 夏井いつきさん。夏井いつきさん「新大久保の大根キムチ色の空」(いつき) これを「転置法」とは呼ばない? 青い空、キムチ色の大根、というのが充当なところでしょう。まっ、むつかしいことはさておき「キムチ色の空」(夕焼)の発見で、この作品は成功です。

 雄鳥 (おんどり)2ー4  雄鳥は見得を切り、羽を膨らます。その羽はなかなか悪くなく、青いところもあれば、銀色のところもある・・・しかし、相手は青空のただなかに、まばゆいばかりの金色である。