木魚歳時記 第3771話

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   そのころ春宮(とうぐう)の蔵人(くろうど)宗忠という者が美しい若妻を死なせて無常を感じ、増賀の弟子となっていた。この新発意(しんぽっち)が、あるとき泣いているのを増賀が見かけ、
「何を泣いていやる?」
「春宮さまのお手紙を拝見しているうちに泣けて来ましたので」
「何を! このバカ者め、春宮さまのお手紙で仏になれるとでもいうのか。そんなつもりで頭を円めおったのか。バカ者、とっとと出て失(う)せい」
(佐藤春夫『極楽から来た』)464

       なにもかもみんな忘れて花見酒

「ボクの細道]好きな俳句(1521) 夏井いつきさん。「仏法僧廊下の濡れている理由」(いつき) 俳句甲子園の育ての親のひとりだけあって、その指導力(添削)の巧みさは抜群のものがります。「プレバト」(4チャンネル)で「俳句の世界」を庶民レベルに広げられた貢献は偉大です。さて「仏法僧」(夏季)は、ブッポウーソーと鳴くコノハズクのこです。「仏法僧」が、なにかのはずみに、れが学校の廊下に迷いこんだというのです。

 雄鳥(おんどり)1ー8 木の雄鳥はぱちはちと気持ちよく燃え、その炎は空に昇って、彼はちゃんと天国にたどりつく。