木魚歳時記 第3763話 

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 慶滋保胤は当時、陰陽暦数(おんみょうれきすう)の権威として代々朝廷に重用されていた名門加茂忠行(かものただゆき)の次男である。父祖歴代の陰陽の業の迷信的愚劣を知って父祖の業をつがぬ罪を謝して姓を自ら慶滋の文字に改め、道真(みちざね)の孫菅原文時の門に入って文学者となった先駆的インテリであった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)457

       青梅の落ちて悔しい花一文目

「ボクの細道]好きな俳句(1513) 阿部完市さん。「ごはん食べて母ていねいに生きにけり」(完市) これはわかりやすい。さすがのアベカンさんも、お母さのことになると無心に詠われます。ボクも、このごろ、ごはんをよく噛んで食べます。ことさら長寿を願うわけでありませんが、なんだかありがたいからです。

 雌鶏(めんどり)6 彼女は神経痛にかかった人間みたいに、硬直した脚を高くもち上げる。そして、指を拡(ひろ)げて、そのまま音のしないようにそっと地べたへつける。 まるで跣足(はだし)で歩いているとでも言いたいようだ。