木魚歳時記

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木魚歳時記 第3759話 

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 常に阿弥陀仏の名号を高らかにとなえ、鉦(かね)を打ちならし、また竹の杖で腰のひょうたんをたたきながら、歓喜の情を表わし雀躍(じゃくやく)して都大路(みやこおおじ)を横行するするさまは、風狂人のようにも見えたので、人々は初めただ怪しげな乞食僧(こちじきそう)とばかりしか見なかったものである。
(佐藤春夫『極楽から来た』)453

        川さらさら風ふるふると春の昼

「ボクの細道]好きな俳句(1509) 阿部完市さん「すきとおるそこは太鼓をたたいてとおる」(完市) すきとおる「そこ」とは? 霊の住むという洞窟(どうくつ)のことでしょうか? いや、もっと恐れ多い「聖なるところ」を指すのでしょうか? 想像するのは読者の自由です。太鼓を叩けば大丈夫です。祟(たた)られることはありません。

 雌鶏(めんどり)2 彼女は灰の上を転げ回り、灰の中にもぐり込み、そして羽をいっぱいに膨らましながら、激しく一羽搏(ひとはばたき)して、夜についた蚤(のみ)を振る落とす。
 それから今度は深い皿の置いてあるところへ行って、この前の夕立でいっぱいに溜(たま)まっている水を飲む。