木魚歳時記

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木魚歳時記 第3758話 

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 若くから遊行を好んで、足跡五畿七道にあまねく、行く先々の道路や、橋梁、堂宇などを修復したり、水利を通じて井戸を掘り、野に捨てられた屍(しかばね)を一所に集めて焼くなどの公益事業に尽くしたといわれるが、何を感じてか、このごろ飄然(ひょうぜん)と都に現れて阿弥陀仏を説く。
(佐藤春夫『極楽から来た』)452

       こんな日も崖にひっそり水仙花  崖(がけ)

 「ボクの細道]好きな俳句(1508) 阿部完市さん「山ごーごー不安な龍がうしろに居り」(完市) これは突飛なように見えてわかりやすい。メルヘン(童話)のお話しとして受け止めることが出来ます。「山ごーごー」(擬音)の不気味さが、龍(想像上のいきもの)の影像とぴったりです。

 雌鶏(めんどり)1 戸をあけてやると、両脚を揃(そろ)えて、いきなり鶏小屋から飛び下りてくる。こいつは地味な装(よそお)いをした普通の雌鶏で、金の卵などは決して産まない。外の明るさに眼が眩(くら)み、はっきりしない足どりで、二足三足庭の中を歩く。
 まず眼につくのは灰の山である。彼女は毎朝そこでいっときの気晴らしをやる習慣になっている。