木魚歳時記

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木魚歳時記 第3752話 

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 決起は一挙であったが、由来するところは遠く深い。貴族社会は道長時代を頂点として追々と頽廃(たいはい)しはじめ、社会の上層部最高の貴族たる天皇家をも含めて秩序も風儀も次第にみだれていた。
 この頽廃は地方荘園の生産力による消費生活のためである。生産なしに消費する生活は頽廃するにきまっている。
(佐藤春夫『極楽から来た』)446

       花散るや道に子育て地蔵尊 

「ボクの細道]好きな俳句(1502) 阿部完市さん。「馬が川に出会うところに役場あり」(完市) 川があり、橋が架かり、舟が着き、人でにぎわうところに、やがて町となり役場も生まれました、散文で書くとこのようになるところを17文字にするのが短詩形の特色です。そこで「馬」を登場させたところがこの作品のミソです。

 (序)影像の狩人4 彼は動く麦畑の影像の(すがた)を捕らえる。食欲をそそる苜蓿(うまごやし)や、小川に縁どられた牧場の影像の(すがた)を捕らえる。通りすがりに、一羽の雲雀(ひばり)が、あっるいは鶸(ひわ)が飛び立つのをつかまえる。