木魚歳時記 第3728話 

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 十余年おとなしく待って居られた天皇の情熱も大したものであるが、あたら、佳人もその間に老いた。
 泰子の入内後、一たび思いを遂げれば御意は満ち足りたかのように、その五年目に天皇はまた、藤原長実の女得子(とくし)を召し入れて、おん寵愛を加え、保元元年、得子に内新王が生まれた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)423

        うららかや歩きスマホの高齢者

 「ボクの細道]好きな俳句(1478) 矢島渚男さん。「麗らかに捨てたるものを惜しみけり」(渚男) 「麗(うら)らか」に捨てたものが何か? それはわかりません。しかし、捨て去った「もの」を、ただ、惜しくていうのではありません。心のうちに秘めた思いが滲みます。さて、ウシのよだれ。ウシ(牛)の食事には「反すう」が伴います。消化を助けるために、胃の発酵物を口にもどして、唾液(よだれ)のアルカリ性で中和するためです。ウシはこのためにペットボトル90本分のよだれを出すそうです。S氏も、最近、昼寝の最中にヨダレを垂らすそうです(汗)。