木魚歳時記 第3716話 

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 ところが、こいういかがわしいことを伝えた『古事談』という古書は、事件後六十年ばかりほんの一時代おくれでできたと思われるものではあるが、この書は奇事異聞を集めることに急ぐあまり、ちょうど今日の新聞や週刊誌なみにあまり信用のならないことを書き立てた書物で、史書としての価値は乏しく、そういう風聞があったという事実ぐらいは伝えるとしても、そ風聞の事実を証する資料には決してならない。
(佐藤春夫『極楽から来た』)412

        さつきから冬日の中に埋もれけり

 「ボクの細道]好きな俳句(1467) 矢島渚男さん。「流星やいのちはいのち生みつづけ」(渚男) ビッグバーン以来、どれだけの星が誕生し、また、消滅していったことでしょうか! 流星を見てそのことを思います。さて、ドウケツエビ。偕老同穴(かいろうどうけつ)の言葉があります。老夫婦が仲むつまじく一つ穴で過ごすことです。海の底(日本)に「カイロウドウケツ」という、細長いザル(22センチ)のような形をした生き物が棲んでいるそうです。驚いたことにこのカイロウドウケツ(生き物)の中にペヤで一生をすごす生き物があるそうです。その名を「ドウケツエビ」と呼ぶそうです。ふむ。こんなドウケツ老人もどこかに住んでいそうです(笑)。