木魚歳時記 第3713話 

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 しかし時代相を観、人間性もしくは天皇の神性を識(し)ろうとする我々にとって、これは少々深入りする必要のありそうなことである。決して好んで裏面史を語るのではない。
 大義のためではなく、権勢欲のために、父子兄弟、みな親を滅ぼして、牆(かき)に相鬩(せめ)いだこの兵乱は、そのものがすでに一つのスキャンダルであるが、その原因にも、もっと言明をはばかる幾つかの醜聞が潜んでいたらしい。
(佐藤春夫『極楽から来た』)409

        がらがらは赤ちゃんのもの春日和

「ボクの細道]好きな俳句(1464) 矢島渚男さん。「緑陰に話して遠くなりし人」(渚男) ふむ。木陰でことばを交わし・・それから、その人は遠く去って行った。ただそれだけのことかも? 以来、その人とは永久の分かれとなった。想像はかぎれなくふくらみます。さて、クモの子について。クモ(蜘蛛)の子は、旅立ちの時、お尻から糸をだして風に吹かれて飛んでゆくそうです「クモの子を散らす」のことばはこうして生まれたのでしょうか? 「風まかせ」「運を天にまかせる」なんて、心配性なボクには考えらえないことです(汗)。