木魚歳時記 第3703話 

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 いよいよ末世(まっせ)が現出した、と法然は歩きながら考えつづける。いわゆる闘諍堅固(とうじょうけんこ)、暴力の時代に入ろうというのであろう。次いで必ずまた何事かが起り、その何事かが必ずまた何事かを呼び起さずにはおくまい。
 彼は時代の不安をしみじみと身に感じながら道を急いでいる。
(佐藤春夫『極楽から来た』)400

       流氷のどこまで流れ果てるのか

 「ボクの細道]好きな俳句(1454) 矢島渚男さん。「ゐなくなるぞゐなくなるぞと残る虫」(渚男) ああ、どうしてこのような、あたりまでのことをありのままに表現して読む者の心をつかむとが出来るのか? 非凡な俳人に与えられた才能としかいいようがありません。さて、ダイコクコガネについて。以前、ウサギが自分のウンコを食べる話をしました。昆虫の仲間にもウンコを食べるグループがあります。糞虫(ふんちゅう)と呼ばれます。ダイコクコガネ(大黒黄金)の幼虫は、ウンコの中で育ち、成虫になってもウンコを食べて暮らします。まさに、ウンコまみれでの一生です! 雲谷斎(うんこくさい)の「どんくさい」とは雲泥の相違です(汗)。