木魚歳時記 第3699話 

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 つまり、学的伝統のない、そんな独創的な鋭い説をはばからず述べるのは、仏、菩薩ならではの大胆不敵さ、敬服だからわが一生、貴僧に奨学の資を進上したいというのである。また蔵俊の後進を愛する一念である。
 しかし法然は、望みもせぬ称賛の辞は得たが、人間生活のなかに溶けこむ仏教の糸口らしいものはここでもつかめなかった。蔵俊は結局、学問としての仏教を学ぶ学匠であった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)396

        暮六つに雪女郎来て戸を叩く  

 「ボクの細道]好きな俳句(1450) 矢島渚男さん。「花火師か真昼の磧歩きをり」(渚男) 磧(かわら)とは河原のことです。打ち上げ花火(今夜)の準備なのでしょうか、花火師が四方の地形を確認しつつ河原を歩いて行きます。大花火準備の緊迫を描いてリアリティーがあります。さて、北アメリカの森林に棲む、オポッサムという体長40センチくらいの生き物(哺乳類)は、敵に襲われると死んだフリをするそうです。おまけに腐ったようなにおいを出すそうです。死肉を食べない天敵から身を守るのに有効なのです 雲谷斎は「しんきくさい」上に卑猥なマナコをしていますからもてません(汗)。