木魚歳時記 第3697話 

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 当時は常に召されていた左大臣藤原頼長の命によって『唯識比量抄』二巻を執筆中だと得意であった。法然はこれほどの学匠が、なおこんな名聞を誇るのかと思いながらも、叡山で学んでいた場違いの法相宗の疑義をただし、つづいて法相の教学そのものに対する率直な見解を開陳した。
(佐藤春夫『極楽から来た』)394

       北側の屋根に残りし黒い雪

 「ボクの細道]好きな俳句(1448) 矢島渚男さん。「数へ日のこころのはしを人通る」(渚男) 「数へ日」年末の大晦日を数え待つ気持ちの季語です。「こころのはし」とは、年末を指折り数えて待つその人の「心の端」でしょうか? さて、バクについて。バクは、アメリカおよび東南アジアに生息するようです。トラなど天敵から身を守るため、水中でうんこをする習性があるそうです。さしずめ、油断大敵というところでしょうか? 別に、獏(ばく)は、中国から日本へ伝わった伝説にも登場します。その獏は「人の悪い夢を喰ってくれる」とあります。S氏が、たまに見てうなされる怖い夢を食って(起こして)くれる相棒のような存在です(笑)