木魚歳時記 第3696話 

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 南都に入った法然は、先ず第一に因明(いんみょう)(物事の正邪真偽を考察論証する一種の論理学)の大成者として名高い蔵俊(ぞうしゅん)を訪うた。
 蔵俊は安元(あんげん)二年(一一七六)権律師(ごんりっし)に任じられ、三年後には権少都(ごんしょうず)で興福寺別当になり、その翌年七十七歳で寂した学僧であるが、法然の会ったときは五十三歳で、
(佐藤春夫『極楽から来た』)393

        綿虫のふはりふはりと雲母坂  雲母坂(きららざか)

 「ボクの細道]好きな俳句(1447) 矢島渚男さん「涼風をいひ秋風をいふ頃ぞ」(渚男) 「涼風」(すずかぜ)が主季語? 夏の暑さから解放され、秋のさわやかさにうつろうとする頃の季感をとらえて巧みです。さて、マグロは眠るときも泳ぎつづけます。多くの魚はエラ呼吸ですが、マグロはクチから水中の酸素を取り込むそうです。しかも、遠海魚で相当のスピードで泳ぐため酸素の消費量も多く、泳ぐのを休むと酸欠になるそうです。ボクたちの時代も、戦後の動乱を経て、例えば、三種の神器(テレビ・冷蔵庫・洗濯機)のゲットをめざし、ただひたすらがむしゃらに働きつづけてきました(汗)。