木魚歳時記 第3695話 

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 山野には藤つつじがもう終わって、林の梢(こずえ)には、栗の花、林下には百合の花が咲き出しているなかを、若い出家は墨染衣を青嵐に吹かれひるがえして、大きな黒揚羽か何かのように行くのであった。目ざす奈良には古き仏たち、すぐれた学匠もあり、法蔵(図書)などももゆたかに、叡山の教学に対抗するに足る学府である。若い学侶の追う夢は花を追う蝶のものに劣らず楽しい。
(佐藤春夫『極楽から来た』)392

        老僧は歳にも負けず寒さにも

 「ボクの細道]好きな俳句(1446) 今井 聖さん。「出会ひの握力別れの握力秋始まる」(聖) ふむ。柔道・レスリング・剣道の全国大会? 仏教では、こうした出会いを「具会一処」(ぐえいっしょ)と説きます。さて、ナマケモノは、南アメリカ、中央アメリカの熱帯林に生息するようです。一生のほとんどを樹にぶら下がって過ごすようです。食事や睡眠から交尾、出産までも樹にぶら下がったままで行うそうです。名の由来(「怠け者」)はこようなところから? S氏も、最近、ナマケモノです。相棒にぶら下がって暮らしています(笑)。