木魚歳時記 第3692話 

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(四)叡山で天台の大要はほぼ知ったが、自分の機根には不似合いなような気がしていた法然は、もっと広く諸宗のことを知りたい、もしかすると自分の所信を裏書きする経文もあるかも知れないとかねがね思っていた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)389

        裸木のごとんごとんと鳴りました

 「ボクの細道]好きな俳句(1443) 今井 聖さん。「顎紐や春の鳥居を仰ぎゐる」(聖) ボクも、時々、高野川の大橋を渡る時、帽子を風に飛ばされそうになります。そんな時、帽子に顎紐(あごひも)があればと思うことがあります。さて、一世風靡(いっせいふうび)した、あのエリマキトカゲは、敵に遭遇すると、威嚇のため、顎(あご)ではなく「エリ」(襟)を広げ、体躯を大きく見せる習性があります。しかし威嚇の効果がないと知ると、すたこらさっさエリをひろげたまま逃げ出します。その恰好が可愛くて一世風靡しました。