木魚歳時記 第3684話 

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 格別美しくもなかったのに、法然は何やら不思議と心ひかれる思いがあった。久しぶりに山を下りて異性がめずらしかったのかも知れないが、それならば太秦の秦家でも見かけた幾人かの若い婦人に対しては何ら心も動かなかったのに、この老女になつかしみおぼえたのは、やはり母への思慕の変形かと思いつつ、法然は再び釈迦堂へもどった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)381

       初雪をキックキックと狐の子

 「ボクの細道]好きな俳句(1435) 今井 聖さん。「枯芝に置きて再びピアノ運ぶ」(聖) わが家に運び込もうとするピアノを、一旦、芝生のところに置いてから、つくづく眺めそれから定めた場所に運びこんだ。心理描写に巧みな俳人です。さて、クジャクが、あの美しい羽(はね)をひろげるのは、もちろん、オスがメスに気に入られるためのパホーマンスです。以外、何の役にも立ちません。むしる邪魔になるだけです(と思います)。S氏も、ブログを続けますが「しんきくさい」ので誰も覗こうとしません(笑)。