木魚歳時記 第3681話 

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 瑞像は低い台座の上に如来の現すという五尺二寸の立姿が大きな唐草風の華麗な光背を負うて、交々(こもごも)に台座の下にぬかずく人々を少しく憂色を帯びた面ざしで慈眼に見おろしていた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)380

       山峡に凛とかがやく樹氷かな  凛(りん)

 「ボクの細道]好きな俳句(1432) 真鍋呉夫さん。「亀鳴くと喚びしあとのさびしさよ」(呉夫) 「亀鳴く」(春季)は遊び心です。亀には声帯がなく鳴きませ! したがって、遊び心(妄想)のあとには、淋しさをともなうこともある? さて、子どものころ熱中した、クワガタの大きなハサミは、アゴが進化したものだそうです。ハサミは大きいほど争うには有効です、が、しかし樹液を吸うにも、移動にも、なにをするにも不便です。そこで、ぐずぐずしていて、小回りの利くオスにメスを奪われ(交尾され)てしまうことも。後の祭りとはこのことです(笑)。