木魚歳時記 第3638話

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 「多くを読み多く考えよ。読むことと考えることの二本立てが必要だ。読むだけで考えなければ頭は鈍る。考えるだけで読まないでのひとり合点は危っかしいというのが孔子夫の学ぶ者への注意である」
 というのが、以前に観覚が幼い弟子たる甥の頭に植えつけた読書法であった。少年は今もなお叔父の法師の言葉を忘れてはいなかった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)339

      数え日やどうにもならぬこともある

 「ボクの細道]好きな俳句(1389) 安住 敦さん。「啓蟄の庭とも畠ともつかず」(敦) 本格的な農園ではない? 自宅の周辺の庭つづきに菜園をこしらえておられる? 何らかの事情があって、菜園の世話が怠りがちとなり「庭とも畠ともつかず」の状況となりつつあります! それでも自然は偉大です。春ともなれば「啓蟄」(けいちつ)の行為は変わりなく見られます。