この師匠の勉強のすさまじさと業を授けるに当たってのきびしさとは、言外に少年をはげましむちうつものがあって、少年は師匠の情熱的な性格と強い気魄(きはく)とに打たれ、自然と頭のさがる思いがした。
三大部はみなそれぞれに有益に面白く読まれたが、中でも少年をもっとも夢中にしたものは、やはり『摩訶止観』であった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)336
煤逃げや妻が神棚拭いてゐる
「ボクの細道]好きな俳句(1386) 安住 敦さん。「雁啼くやひとつ机に兄いもと」(敦)ボクには妹がいません。ですから、揚句のような「兄いもと」の実体験はボクにはありません。もし、妹がいたら(宮沢賢治さんほどでなくとも)大切に思いたい! そしてボクのいうとおりにする妹であってほしい! そんなにうまいことは起らないしょうが(汗)。