木魚歳時記

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木魚歳時記 第3626話

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 ためらいながらありのままに打ちあけたのが、相手の気に入った様子であった。老アジャリは耳を傾け聞き入り、さて慈眼をうるませ、つくづくと少年を見やって、「それは頼もしくよい考えである。しかし、そなたのその決心も今からすぐにではまだ少し早かろう。」
(佐藤春夫『極楽から来た』)327

      寒禽のなほ炯炯と鉄格子  炯炯(けいけい)

 「ボクの細道]好きな俳句(1377) 秋元不死男さん。「蝿生れ早や遁走の翅使ふ」(不死男) 蠅(はえ)に限りません。自然界では、生まれるや同時に生存競争が始まるわけです。それを遁走(とんそう)と表現したところに作者の発意があるわけです。自然界の「掟」は厳粛であります。