木魚歳時記

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木魚歳時記 第3621話

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 円頓戒(えんどんかい)というのは、キリスト教徒の洗礼というような天台の儀式で、大乗積極の行動精神をこれによって体得したことになる。彼はここに精神的基盤を固めて、今は本式に一個の出家である。
(佐藤春夫『極楽から来た』)321

       仏典を食らひて紙魚の太りだす    紙魚(しみ)

 「ボクの細道]好きな俳句(1371) 前田普羅さん。「春尽きて山みな甲斐に走りけり」(普羅) 甲斐(かひ)は龍太さんの故郷です。「かたつむり甲斐も信濃も雨のなか」(龍太)。こうした自然詠の作品は不滅です。不滅とは、仏教が説く「諸行無常」の真理に矛盾する? いえ、それはあくまでもスパーン(時限)の問題です。時代に生きる文芸作品はすばらしい。