木魚歳時記 第3614話

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 学生が都鄙(とひ)の上流家庭の子弟、なかには大臣や公卿の子弟もまじるのに対して、大衆は主として寺に属する諸国の荘園から入山した若者ばかいで、彼等が入山に当たってわが家の荘園武士を奴隷としてつれてきたのを大衆と呼んでいた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)316

       少年に酢の匂ひして竹の秋

 「ボクの細道]好きな俳句(1364) 杉田久女さん。「鶴舞ふや日は金色の雲を得て」(久女) この句品の詠まれた時期を調べて鑑賞するの本筋でしょうが! それでも久女さんに、筑紫(九州)を離れるときがやってきます。これについて身体的状況などいろいろ伝えられるようですが、ある意味では、尊敬する大虚子の理解を得られた? 「鳥雲にわれは明日たつ筑紫かな」(久女)の作品とセットで読んでみたい。