木魚歳時記

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木魚歳時記 第3605話

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 皇円は摂政兼家の四男、豊前守(ぶぜんのかみ)藤原道兼の四世の孫で、長兄資隆(すけたか)が肥後守であったために肥後のアジャリと号したので、当時『扶桑略記』(ふそうりゃっき)の推敲中でもあったろうか、当時功徳院の門は常に閉ざされていた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)307

      蜜柑むくそのときひとは母おもふ

 「ボクの細道]好きな俳句(1355) 杉田久女さん。「足袋つぐやノラともならず教師妻」(久女) 代表句です。ノラはイプセン『人形の家』の女主人公の名前で、彼女は「では、さようなら」と言って夫ヘルメルのもとを去っていった。久女は、美術教師である杉田宇内と結婚して夫の任地(福岡)で暮らしたそうです。才女である久女と教師宇内との構図が、読者のあらぬ想像をかきたて、あれこれ物議をかもしたとも伝えられています。