木魚歳時記

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木魚歳時記 第3603話

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 少年は東塔、西塔、横川(よかわ)などの三塔や諸堂をひとり巡拝して喜びとした。
 源光は『天台四教義』(てんだいしきょうぎ)や『倶舎(ぐしゃ)六百行』などを詠ませてみて、この少年の非凡な読みの深さに驚き、旧友観覚がこれを大聖文殊と呼んだのも、彼のいつも好むただの戯言(ざれごと)でなかったと、この少年に敬服した。
(佐藤春夫『極楽から来た』)305

      こんな夜は雪女郎来て茶碗酒

 「ボクの細道]好きな俳句(1353) 高浜 虚子さん。「流れ行く大根の葉の早さかな」(虚子) 大根の葉が流れる。その一瞬をとらえた虚子さんの代表作です。それがどうした! 大根の葉でなくとも? それは屁理屈というもの。状景が見えて誰もの記憶にありそう。そんな普遍的な作品が時代の中で生きつづけます。