木魚歳時記 第3601話

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 案内のままについていって、どこがどことも知らなかったは、後に思えばきらら坂を登って東塔の方から根本中堂、大講堂などの前を西塔を過ぎて黒谷青龍寺の門前を左に折れて北谷へ出たのである。
(佐藤春夫『極楽から来た』)303

      秋の夜のどこかで鈴が鳴つてゐる

 「ボクの細道]好きな俳句(1351) 高浜 虚子さん。「去年今年貫く棒の如きもの」(虚子) 「去年今年」(新年)の季題を詠った虚子さんの代表句とされます。まさに、大虚子の生涯をふりかえれば、虚子の俳句界にささげた決意と足跡は、この作品の通りの結果となりました。