木魚歳時記

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木魚歳時記 第3597話

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 何しろ驚いたのは当の少年僧よりも、見えがくれにそのあとをつけていた例のスリであった。行列はまさしく関白忠通公のものと見た。関白さえ礼をする僧には手出しもならぬと、かえって親切に少年僧に道を教えたのち、市中の混雑に紛れいずれかえ去った。
(佐藤春夫『極楽から来た』)299

     やまなしのぼとんと落ちていい匂ひ

 「ボクの細道]好きな俳句(1347) 橋本多佳子さん。「祭笛吹くとき男佳かりける」(多佳子) 青森の「ねぶた祭」でしょうか? 祇園祭(後の祭)つまり「鷺踊り」の笛吹く若い衆でしょうか? また、特定の「祭」を意識しなくともいいような気もいたします。それはともかく「男佳かりける」に作者のストレートな思いが伝わって来ます。