木魚歳時記

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木魚歳時記 第3593話

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 太秦の秦氏を知らぬ者もないのは道理で、これは今いう第三国人で、華僑の大成功者であり、大地主として一大財閥をなして都を京都に移し定めさせたのも、当時の秦氏が朝廷の重臣たちと相謀(あいはか)っての仕事とか、今は世の表面から離れて昔日の勢いも示さないが、古川に水絶えない余勢はまだ保っていた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)295

       満月や熊の踊りもおしまひか

 「ボクの細道]好きな俳句(1343) 橋本多佳子さん。「雄鹿の前吾もあらあらしき息す」(多佳子) 多佳子さんの夫君豊次郎氏は、建設業の経営者であられたとか、しかし、壮年で多佳子さんと死別されたとか。それはともかく「吾もあらあらしき息す」とは、思い切ったいいまわしです。こうしたはげしいところを隠さない多佳子さんの気性に魅かれます。