進 上
大聖文殊像一体(だいしょうもんじゅぞういったい)
天養二年乙丑月日 観覚上
西塔北谷法持房禅下源光
と、だけ書いておきました。
(佐藤春夫『極楽から来た』)288
天辺をこはさぬやうにかき氷
「ボクの細道]好きな俳句(1335) 山口誓子さん。「スケートの紐むすぶ間もはやりつゝ」(誓子) 誰にでも思い当たる行為を、日常の動作から切り取り、その瞬間を映像として描くことは句作の極意となります。この意味で、掲句は、前作と同様に見事という外ありません。しかし、この作品は前作とくらべ「心の動き」までとらえて、読者を納得させるところが凄い。