木魚歳時記

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木魚歳時記 第3582話

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「そなたがそう見込んでつけてくれたのは安心だけれども、何しろ道は遠いしね」
出雲街道はひらけているし何の苦労もありません。わたくしも幾たびか歩いてよく知っています、いちばんやっかいなのはこのあたりだけで、
(佐藤春夫『極楽から来た』)285

      雲助のいつたり来たり夏の空

 「ボクの細道]好きな俳句(1332) 山口誓子さん。「落蝉の眉間や昔見しごとく」(誓子) 地虫、つまり、空蝉(うつせみ)の眉間も、ひねもす鳴き暮らす現役蝉(せみ)の眉間も、地に落ちて躯(むくろ)と化す直前の落蝉(おちぜみ)の眉間も、蝉の眉間は、昔も今も変わりません。愛すべきツラ構えです。俳人の如きツラをしています。