木魚歳時記

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木魚歳時記 第3571話

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 しばらく無住で荒れた稲岡の屋敷は、あらかじめ特に命じて掃除させてあった。一泊して互いに惜しむ別れを、この家にもわかちたかったためである。
(佐藤春夫『極楽から来た』)274

      春風にぴんと立ちたる馬の耳

 「ボクの細道]好きな俳句(1321) 山口誓子さん。「薔薇熟れて空は茜の濃かりけり」(誓子) 前述の「誓子さんは俳句の神さま」。その理由の一つに、わずか17文字ながら、その「構成力」「組立」の完璧さがあるからです。単なる、叙景、抒情だけでなく、意味、内容の密度の完璧さに感嘆するのです。すべて作者の切磋琢磨の結果なのでしょう。