木魚歳時記

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木魚歳時記 第3570話

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 そこで卜(ぼく)し得た春うららかな吉日を観覚は童子を率いて山を下り、先ず倭文錦織(しどりにしごり)の家に姉を誘って稲岡へ出た。稲岡では父時国の墓前に勢至丸の上京修行の報告をして、一同しばらく尽きせぬ涙をたむけた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)273

      はらみ猫よほど疲れてゐるやうだ

 「ボクの細道]好きな俳句(1320) 山口誓子さん。「春の夜や後添が来し灯を洩らし」(誓子) 誓子さんご自身のことではないでしょ? と思います。なぜなら「灯を洩らし」とありますから、数年前、奥様を亡くされた隣家あたりから、それらしき「うす明かり」が・・それも、洩れる灯りにもぬくもりが感じられるから、そうした作品と読みました。