木魚歳時記

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木魚歳時記 第3553話

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 まだ正月も半ばだというのにさすが里の春は早いと、いまさら山の風の寒さを思い出して、火桶に手をかざしている。久しぶりの弟の来訪に、あずけているひとり子の消息が聞けると姉は何をおいても早くと、いそいそと迎えに出て、そのまま座敷に腰を落ち着けると、
(佐藤春夫『極楽から来た』)256

      浅草の縁切寺や風花す

 「ボクの細道]好きな俳句(1303) 柿本多映さん。「大文字山よりカナカナと鳴きぬ」(多映) ボクの住む寓居から、高野川の流れと東山連峰が望めます。刻々と色合いを変化させる山肌と、連峰の上をゆく雲助の流に見飽きることがありません。幸せなことです。感謝しています。贅沢いえば、カナカナの声が聞こえ、蛍が群れ飛ぶほどの山麓とは違うようです。