木魚歳時記 第3548話

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 わが一身はたとえどんな悪苦に沈もうとも悔いず、必ず努力精進する、と世自在王如来を証人に立ててちかい、その仏(世自在王如来)の弟子(法蔵菩薩)となった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)251

       冬帝の日本列島わしづかみ

 「ボクの細道]好きな俳句(1298) 柿本多映さん。「下町に月下美人の騒ぎあり」(多映) 「月下美人」は、シャボテン科の植物です。夜に花ひらき朝になるしぼんでしまうところから、まさに美人薄命のことばに喩えられるようです。掲句は「月下美人」が比喩として用いられたものでしょう。下町の庶民(善人善女)の中に、まさに「掃き溜めに鶴」のごとき美人を見出した驚きを・・ボクも府立植物園の昼夜暗転室でこの花の咲くのを見ました。