仰ぎまつる 人中の雄よ
獅子王よ如来よ
おん威光は無量に
(佐藤春夫『極楽から来た』)248
口ひらく人形寺や鐘凍る
「ボクの細道]好きな俳句(1295) 柿本多映さん。「いつよりか箪笥のずれて穴惑」(多映) 「穴惑」(あなまどい)とは、冬眠の季節を迎えても、(この世に執著して)穴に入ろうとしない蛇のことです。それになぞらえ(比喩し)て、家の箪笥(たんす)の位置が変わりウロチョロする鼠(亭主)のことでしょうか? それとも、浮気がバレそうな気配で、家に帰りそびれている某氏Sのことでしょうか?