木魚歳時記 第3544話

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  真理を説き給いて み声は十方世界にとどろき
  六波羅密(ろくはらみつ)の悟道成らせて ご遺徳は稀有(けう)なるかな
  み心は諸仏の教えに深く入り その深奥(しんのう)を極め尽くして
  貪欲(とんよく)、怒り、愚痴(ぐち)、悩みを 永く人間の心より除き去る

(佐藤春夫『極楽から来た』)247

      人形の赤い舌出す近松忌

 「ボクの細道]好きな俳句(1294) 柿本多映さん。「居ながらに骨は減りつつ新牛蒡」(多映) 美味しそうな新牛蒡(ごぼう)をささ掻きしながら、その細りゆくゴボウの身を見ながら、いずれ、さきには、我が身の骨もカスカスになるであろう・・そんなことを想像している作品なのでしょう。嗚呼。