「世自在王如来の説法を聞いて感激し、たちまち大菩提心(無上真正の道心)を起し出家して僧となり法号を法蔵(ほうぞう)と名のり、聖法王の足もとに来て、その仏の足をおし頂いきこの如来を三たび右に回って礼拝し、足もとに身をふせて、如来の徳に賛美をささげて歌を誦(じゅ)していう、」
(佐藤春夫『極楽から来た』)244
梟の鳴くころひとは馬車に乗る 梟(ふくろう)
「ボクの細道]好きな俳句(1292) 中村草田男さん。「蟾蜍長子家去る由もなし」(草田男) 蟾蜍」(ひきがえる)は「蟇」とも、夏の季語となります。さて、ボクは、寺の六男(戸籍上)に生まれましたが、戦争その他、いろんな事情で長男から五男までが亡くなり、ボクがお寺を継がせていただきました。不思議な縁(えにし)というほかありません。