「わしにも自然世界はもうぼつぼつ美しくたのしいものに見えてよろこばしいが、人間生活は到底そうは見えないのだ。人間はあさましく腹立たしい生き物だとわしにこう見えるのは、」
(佐藤春夫『極楽から来た』)232
満月や話をするなもの食ふな
「ボクの細道]好きな俳句(1280) 中村草田男さん。「足はつめたき畳に立ちて妻泣けり」(草田男) よほど悔しいことがあったのでしょうか? ボクの妻も(一度だけですが)持参した箪笥(たんす)の前に坐り込んだことがありました(汗)。思うに(実家に戻るなら)一番上等のお召し物を持ち出す? まさか! ボクはこのとき、本心ドキしました。