木魚歳時記 第3515話

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 というのは、この世界では空気や水のなかにすべての栄養素があるから、特別に飲食の用意をする必要もなかったのである。こうしてこの国の人々の一日が楽しい朝の散歩をかねた朝食ではじまるのである。
(佐藤春夫『極楽から来た』)218

      炎天を裏から剥す悉皆屋

 「ボクの細道]好きな俳句(1266) 平井照敏さん。「生き作り鯉の目にらむまだにらむ」(照敏) いつか、岩場で「ちぬ」つまり黒鯛の大物を釣り上げられるのを見ました(テレビ)。目をカッと見ひらいて、鯛の「にらむ」ような姿が忘れられません。しばらくは睨み続けるでしょう。ボクも、目つきが優しい方ではありません。これからは「和顔愛語」に心がたいと思います。