木魚歳時記

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木魚歳時記 第3478話

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 眠られぬ夜の童子の思いはあやしげな唐草模様になって闇のなかにひろがるなかで、童子は自分の世界をあくまでも凝視しつづけ、つづいて人間全体というものを考える種をつちかい、疑問は疑問を生み出していった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)180

      涯もなく限りもなくて雁わたる  涯(はて)

 「ボクの細道]好きな俳句(1228) 石田波郷さん。「芍薬や枕の下の金減りゆく」(波郷) 「枕金」(まくらがね)といえば、昔、遊郭があった時代のことば? 芍薬(しゃくやく)の季語には鎮痛薬の意味もあります。永いわずらいで、手元不如意となりつつある作者の「つぶやき」とも読むことができます。