木魚歳時記

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木魚歳時記 第3475話

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 師匠が山頂からくだる時、それが子供ばかりでなく人間の何人(なんびと)にもあることで、菩提の種となって仏の道を求めさせ真理を語らせる原動力であると教えたのを思い出してはみたが、その切ないことは少しの変わりもなかった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)177

       狐火のぽとりと落ちて羅漢寺

 「ボクの細道]好きな俳句(1225) 石田波郷さん。「亡き母の石臼の音麦こがし」(波郷) 「麦こがし」とは、「はったい粉」のことでしょう。大麦を炒り、石臼(いしうす)で碾(ひ)いて作ります。その独特の動きと、石臼の重い音が伝わります。ボクの母は、昔、竃(かまど)の残り火を、流し場でジューと音させ消しました。その時、立ち上る蒸気と薪(消し炭)の香りを思い出します。