木魚歳時記

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木魚歳時記 第3466話

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 今まで、芝原の肌の骨のように包まれ横たわり伏していたものが、不意に立ち上がったかのように突兀(とつこつ)とそそり立つ天狗岩の傍らに出た。目を見張り見上げつつささ原をかき分け、かき分け、登ればやがて山頂も芝生であった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)168

      秋風やあとかたもなき会葬者

「ボクの細道]好きな俳句(1216) 藤田湘子さん。「人参は丈をあきらめ色に出づ」(湘子) 「わらじ医者」(出前医療)で高名な早川一光(かずてる)先生が亡くなられました。有言実行の偉大な医療者でした。ところが、病床に就かれるや、「ほんま、夜が怖いのよ」。そう話されたとお聞きします。短小軽薄のボクと同じところも・・と妙に親近感を覚えたものでした。ご冥福を祈念いたします。