木魚歳時記

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木魚歳時記 第3447話

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(三)不意に心が日蝕(にっしょく)のようになる現象は、童子が山の上の寺に来てはじめて知ったところである。
 しかし山の上の空気はすがすがしく甘かった。少年は少年はそのはつらつたる内臓にけがれのない山上の気を心ゆくまで吸い込んで、
(佐藤春夫『極楽から来た』)150

      短夜や本の中から鶏が出る

 「ボクの細道]好きな俳句(1197) 小川軽舟さん。「十一月自分の臍は上から見る」(軽舟) なぜ十一月なのか? それは作者に聞いて見なければわかりません。そぞろ寒くなり食欲旺盛で太った腹をしげしげと眺めながら、よくはわからないけれども、かって重要な役割を果たした「臍」(ヘソ)の現状を知りたくなる時分がここに居る。