木魚歳時記 第3446話

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 師匠はこの弟子の学びぶりをつくづくと見て、孔子さまのものに似ているだけに、このでこぼこ頭の中味はなかなか充実していると頼もしがった、いまにここから円光が射すものとまでは知らなかったが。
(佐藤春夫『極楽から来た』)149

      剃刀の喉もとあたり鱧の皮

 「ボクの細道]好きな俳句(1196) 小川軽舟さん。「牛冷すホース一本暴れをり」(軽舟) 牛であろうと、何であろうと、夏の盛りの暑さに違いはありません。乳のでる元気な牛に育てるため、昼下がりに牛にホースで水を掛けるのでしょう。そのホースが、なにかのはずみに手から離れてホースの水が暴れ出したというのです。