木魚歳時記

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木魚歳時記 第3433話

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 童子は夜となく昼となくすき間風のように心のなかに忍び込む憂愁を追い払う手段として読書する。師匠の与えたものは仏典のほかに経書(けいしょ)もあった。童子はこれに目をさらしつつ文学をとおして古(いにしえ)の聖者たちの考えたところを童子相応にいろいろに考えてみるのであった。師匠がそういう読み方を毎日教えていたから。
(佐藤春夫『極楽から来た』)136

     本尊は半金色やさみだるる

 「ボクの細道]好きな俳句(1182) 茨木和生さん。「鰯雲この一族の大移動」(和生) 「この一族」とは? 地上のイナゴの群れ(比喩)の大移動。天にひろがるイワシ雲の大移動(流れ)。ボクは後者だと思います。故に「色即是空」の大自然が背景となる。ともかく句柄の大きな作品で心がさわやかとなります。