木魚歳時記 第3417話

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「時に小矢児、寺のなかで小矢児とと呼ぶのは物騒で似合わしくない。さあ何と名づけたらよいものか。今によい名を考えて置こう。いや今にわたしよりももっとえらい師匠がいい名をつけてくださるまで、仮に圩頂童子(うちょうどうじ)と呼ぶとしよう。そなたの頭が孔子さまと同じようにへこんでいるからだ」
(佐藤春夫『極楽から来た』)120

      老僧は裏堂に来てくさめかな

 「ボクの細道]好きな俳句(1167) 小西昭夫さん。「スペインで暮らす哀しみ牡丹雪」(昭夫) エスプリの効いた作品が特色です。さて「スペインで暮らす哀しみ」とは? それは作者に聞いてみないとわかりません。ともかく(想像するかぎり)スペインでの暮らしに、純日本的な「牡丹雪」を取り合わせたのは驚きです。