木魚歳時記 第3407話

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 菩提樹の林の下に立って見ると脚下に広い野原につづく津山の家々から稲岡や弓削のあたりまで遠く見晴らした。すりばちの底のような山峡で育った小矢児の目にはこの打ちひらけた景色がめずらしくうれしかった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)110

      野仏にひとつ石積む秋の暮

 「ボクの細道]好きな俳句(1157) 小枝恵美子さん。「推理小説りんごの芯に行き当たる」(恵美子) 推理小説カギは、おもいがけないところに、それも最後の最後まで隠されていることがあります。俳句を始めて5年くらい、すなわち、70歳のころまでは、多少とも面白い発想(「りんごの芯」)もひらめきましたが・・今は、干からびた泉のようにカラカラです(汗)。