その東側には菩提樹といちょうの林とがあって、どちらも美しい新芽がもえていた。それらはすべて小矢児がかねて父母から聞き及んで想像していたものよりはずっと立派なものであった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)109
山寺は桶の中まで木の実落つ
「ボクの細道]好きな俳句(1156) 星野麥丘人さん。「立冬の水族館の大なまず」(麥丘人) たしかに、水族館で大鯰の水槽を見つけたならば興奮すると思います。なにせナマズという代物(しろもの)はミステリアスに満ちていますから。ボクは大なまずに遭遇したならば半日は飽きずに眺めているでしょう。「すりこ木で鯰おさへし魯山人」(木魚)