木魚歳時記

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木魚歳時記 第3392話

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 「できてしまっては詮議してもはじまらない。さ、これを持って一刻も早く弓削から出て行くのだ。漆殿は破傷風かも知れぬ。死んでからではもう遅い。今のうちに早く都へあがるのだ。
(佐藤春夫『極楽から来た』)96

     病葉の己が内なる寂光土

 「ボクの細道]好きな俳句(1141) 田中裕明さん。「一人だけ子を連れてゆく麦の秋」(裕明) 田中裕明さんは白血病を宣告され早世されたと伝えられています。そうしたことをかさねあわせて掲句を鑑賞してみると・・その状況が、作者の気持ちがひときわ切々と伝わってまいります。