木魚歳時記 第3379話

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 わけても子は父の遺言を忘れかね、また理解しかねて不思議なものに思ったらしい。そしていつもそれをいい出しては、定明に小矢を射かけてことが悪かったのではないか、どうかを問うのであった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)84

     少年は水母さかさに砂に描く

 「ボクの細道]好きな俳句(1128)  摂津幸彦さん。「南国に死して御恩のみなみかぜ」(幸彦) 戦争(第2次)の戦没者を悼んでの作品でしょうか? 幸彦さんの年齢から察すると、ご自身の体験ではなく戦没者の気持ちを悼んで詠われた作品かと思います。それはともかく、戦争がふたたび行われてはなりません!