木魚歳時記

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木魚歳時記 第3375話

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 (二)良人(おっと)時国と死別した夫人秦氏は、その弔いがすむのを待ちかねたかのように、稲岡の居館を捨て、あわただしく実家に帰って行った。心ない婦女たちは夫人に再婚の心があって実家へ急ぎ帰ったのだといっていた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)80

      ふらここや到達点は俺のもの

 「ボクの細道]好きな俳句(1124) 飯田蛇笏さん。「山国の虚空日わたる冬至かな」(蛇笏) 祖先伝来の山深い地に、世間的な栄華を捨て山蘆の暮らしを選んだ蛇笏さんご自身の心情を詠うとなれはこうした作品となるのでしょう。それにしても「虚空」をわたる冬日とはいかにも美しい表現です。